III.ネットリサーチのタイプ

 ネットリサーチは、“クローズ型”と“オープン型”の2種類のタイプに分類する事が出来ます。また、対象者区分により、“クローズ型”は「モニターパネル使用調査」と「個別の事業所等が保有する顧客・従業員・業者等の名簿使用調査」に分かれます。何れの場合も一定の枠の中に囲われているモニター/回答者を対象にアンケートを実施するケースで、その囲みが“パネル”、或いは“名簿(データベース)”と呼ばれています。 “リサーチモニターパネル”はポータルサイトやアフィリエイトプログラムで協力者を募集し、パネル(集団)に招きいれ構築します。募集時に、性、年齢(生年月日)、居住地(県等)などの基礎情報を収集しておき、この情報を基にサンプリング(アンケートに協力して貰う対象者集団を調査条件から特定し、調査目的に合った対象者と必要な数を抽出する作業)を行います。例えば、“首都圏に在住する20歳から35歳の男女それぞれ300名に対しある商品の使用実態を把握するアンケート”を実施する際に、パネルの基本情報を基に対象者を事前選定できる事で、集約的、かつ効率的にアンケートが実施できるのです。現在、日本でネットリサーチ事業を展開している大手の調査会社が保有するパネル内のモニター数は何処も100万人規模となっており、殆どの調査ニーズに対応したネットリサーチが可能であり、日本ではモニターパネル使用のネットリサーチが主流となっています。

 このタイプとは別に、社員満足度調査(ES)や顧客満足度調査(CS)など、市場にオープンされていない特定の対象者に対してアンケートを行う場合、調査依頼主が保有する「従業員・顧客・業者等の名簿」の中で調査が行われます。このケースでも、調査会社が開発、保有しているネットリサーチ管理システム(プログラム)をASPの形で使用する事で、ネットリサーチの特性を活かしたアンケートが可能になります。

 “クローズ型”に対し“オープン型”は、読んで字の如く、不特定多数を対象にアンケートを実施するケースで、例えば、Webサイトにネットリサーチのリンク先を記載して参加者を誘導、或いは、簡単な質問をサイトに直に貼り付けて実施する場合などがあります。何れの場合も、特定のWebサイトを閲覧している対象者だけが参加できるアンケートであり、参加者の性/年齢など、基本属性分布が偏る場合が見受けられます。オープン型ネットリサーチは特定の販売促進キャンペーンの参加者から意見を聞きたい場合などには有効ですが、この様なアンケートの結果から、「日本人女性の30%が○○○商品を好んでいる」などと言った結論を導きだす事は乱暴かと考えます。

 

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