IV.ネットリサーチでできること

 従来の訪問面接調査や街頭アンケート、或いは電話調査や郵送調査など、アンケート用紙が必要な調査であればどの様なタイプもネットリサーチに置き換える事が可能です。そして、大量の調査モニターをパネル内に持っている利点から、従来の調査手法では時間や手間、そして膨大なコストを必要とする“重たい調査”が、ネットリサーチでは容易にできるようになったのです。ここでは、ネットリサーチだからこそ効率的に出来るようになった調査の例を紹介すると共に、従来、インタビュアーが調査対象者の回答状況を判断、適宜調整をしながら質問を進めていた、“人間の業”がネットリサーチでどこまでカバー出来るようになったのかなどを紹介します。先ずは、調査の効率性ですが;

  • 特定条件の対象者に絞り込んでアンケートを実施したい ⇒ 例えば、オープンカーを所有している 30〜50歳代の男性100人によく行くドライブの場所を聞きたいとき、従来であれば不特定多数に街頭、家庭訪問、電話などでコンタクトして、先ずは性/年齢確認、所有自動車の種類、そして漸く本題に入れましたが、ネットリサーチでは;
    • モニターパネルの基本情報に既にそのデータがあれば、ピンポイントで対象者を選択しアンケートを送信できる。
    • モニターパネル情報になくても、おおよその出現率(例えば、0.3%)情報があれば逆算して、33,000人に事前アンケートを実施し、該当者100人を見つけ出し本調査に入ることが一気通貫で可能。
    • 最悪、出現率データが全くない場合でも、出現率を知るための簡単な調査を事前に実施する事で効率的な絞り込みが可能。

 この革新的な便宜性によって、富裕層向けやニッチな対象者向けの商品開発などがしやすくなったのです。

 次に、インタビュアーがいないのに面接式に近い形で質問が出来る仕組みですが;

  • アンケート内で回答パターンに応じて質問を絞る、回答の矛盾を指摘する、質問の対象となる商品などの写真や動画を提示する仕組みをプログラミングできます。
    • 質問数が全部で50問のアンケートだとしても、特定の対象者(例えば、競合ブランドであってもあまり売れていない商品の愛用者に対し詳細な質問をする必要がない場合など)にすべての質問を聞く必要がない場合、回答する必要のない質問を自動的に飛ばし、実際には25問の回答で済ませるロジックが組み込める。
    • 同じ様に、既に回答した内容に従って、その後の質問を絞り込んで聞く。例えば、“よくない”と回答した人だけに、次の質問でその理由を聞くなど。
    • 回答の矛盾や回答ミスなどを指摘して、前の質問に戻り訂正してもらうことが自動でできる。例えば、ある質問で「このタイプの商品は何も使っていない」と答えたにも拘らず、別の質問で“使っている人のみが答えられるもの”をあげているケースや、選択肢を飛ばした場合など。
    • 勿論、“一つだけ選んでください”と指定した場合に複数の答えを選べない様にするなどの基本操作は、当然組み込まれている。
    • また、アンケート内で写真や動画を提示することができる。例えば、ブランドのパッケージ写真やテレビコマーシャルを見せて評価してもらうことが可能。

 ネットリサーチのスピードですが;

  • アンケートを実施中であっても、回答状況をWeb画面上でリアルタイムに追跡・確認することが可能です。新商品を発売した後の消費者の反応をいち早く知りたい場合などに最適です。
    •  アンケート参加者の回答状況(回答者数や回答者属性なども)をリアルタイムに確認することができる。
    • また、アンケート途中であっても、それまでの回答結果(データ)を集計し、分析することもできる。

 その他、海外にあるアンケートサイトにパネルを誘導することや、多国間調査も各国のパネル、多言語に対応したアンケートサイトや翻訳能力があれば、日本に居ながらにして何カ国での調査も可能になりました。海外向け製品開発や、海外進出前の事前調査が手軽にできるようになりました。

 

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