売れない時代の消費を見極める 〜顧客行動の変化:消費の現実〜

執筆者:株式会社ユーティル 取締役最高顧問 宇田川信雄(うだがわのぶお)

 

 日本人の消費の現場に異変が起きています。特にこの10年は“モノが売れない時代”と言われています。高度成長期を支えた人口の増加は止まり、少子高齢化が急速に進み国内成長の基盤を揺るがし始めました。またグローバル経済の変革や金融危機の影響を受け、“国民所得は減り、雇用が不安定になり、社会保障への将来不安が消費を抑制し貯蓄に走らせる”といった、まさに負のスパイラルが進行しています。

  また、高度成長期に見られた、安易にモノを買い続ける消費行動が生活の隅々にまでモノを行き渡らせた結果、“一通りのモノは持っており、特に買う必要を感じるものがない”といった欲求の減退も、モノを売れなくしている要因の一つかもしれません。

  しかし、生活者は本当にモノを買わなくなったのでしょうか?この時代にも売れているモノはないのでしょうか?今までの“売り方”や“モノ”に対して簡単に手を出さなくなった生活者の実態と、何がマーケットで起きているのかを、消費の意識や行動から探ります。

 

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