マーケティングリサーチのスペシャリスト

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先の見えない経営環境とマーケティング管理

 2008年秋に起こった、サブプライムローンの破綻をきっかけに米国で発生した企業ベースでの金融危機が2010年に入りユーロ圏のギリシャやスペイン、ポルトガルという国家レベルでの金融危機へ拡大し、世界的な金融不安が進行しています。国家を担保とした信用度の高い金融商品もが信じられなくなったグローバル経済は何処に行ってしまうのでしょうか。また、日本丸の先頭にたって日本のグローバル・ポジションを支えてきた“The Japanese Brand”のトヨタが米国マーケットであの様な挫折を経験することを誰が予測していたでしょうか?今回のように、想像を超えた経営環境の中で経験する試練や課題がその後の更なる成長に結びつけば宜しいのですが、その”判断と決断“を一歩間違えると企業の屋台骨全体を揺るがしかねない惨事へと発展しかねません。

 日本国内に目を向けると、6月2日に流れた「鳩山首相と小沢幹事長の辞任」の発表への反応を見ても分かりますが、この衝撃的なニュースを受けても株価や為替は一瞬動いただけで元に戻り、また、4日に次の首相として民主党の菅直人氏が選出されましたが、株式・為替ともに市場の反応は限定的に止まり、金融経済と実社会とのアンバランスさが顕著な状況を示し、2010年後半の経営環境にも多くの不透明感が漂っています。この環境化、計算されたリスクを最小にとどめ、100年に一度の経済危機の中に潜む新たな機会を取り込み、事業(マーケティング)活動をより効率的・効果的に結果に結びつけていくには、研ぎ澄まされた経営センスと共に、より一層の上質なマーケティング管理が求められます。

 ところが、毎日のようにニュースで報道される、今までの日本社会では考えられなかったような悲惨な事件や事故、或いは想像以上に早く始まった日本のグローバル・ポジションの低下、そして、北京オリンピックや上海万博で繁栄を謳歌する隣国、中国の変貌を目の当たりにして、多くの方々が「自分たちの生活観を超えた日本人の変化や行動」と「国際社会の中の日本の位置づけの変化」に驚いているのではないでしょうか。今までの経験や勘には頼れなくなり、また、今までに行われてきた、人任せの「社会潮流の読み」、「市場分析」そして「生活者心理・行動分析」で上質な経営・マーケティング管理が出来なくなっています。現代経営のキーワードの一つ、計算されたリスクの最小化と顕在・潜在する事業機会の最大化は、「総てを顧客視点で考える」というマーケティング管理の原点に立ち返ることで始まると考えます。また、これを経営者自らが率先して行かねばならないのです。


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