マーケティングリサーチのスペシャリスト

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マーケティング活動の革新的変化に対応するマーケティングリサーチの役割

  最後になりますが、近い将来、マーケティングの「見える化」を支えてきたマーケティングリサーチが大きなチャレンジを経験する事になると思います。それは、ブロードバンド時代に革新的変化を見せ始めた次世代マーケティング活動の中での「新しいリサーチ概念と革新的手法の確立」です。コミュニケーション(広告宣伝)&セールス(販売)上にレイヤー(媒体・介在者)を置かない環境下で、製造販売者と購入者が直に商品・サービスの情報と販売のやり取りを行う、ダイレクトマーケティングの究極とも云うべき、ネット時代の”One-To-One Marketing”の拡大普及によって、マーケティングデータの収集方法や、手持ちデータのデータベース化など、データ加工や使用の実際に大きな変化が出てくると想像します。新しい環境では、製造販売者が購入者のプロフィールや購入履歴など、自社製品に関連するデータを直接収集する機会が増え、また、それらを使用して販売活動の高効率化が図れるのです。こういう時代になると、今まで色々な手法を駆使してデータ収集を担ってきたリサーチの役割が変化する可能性が出て来ます。但し、データベース上での自社顧客の囲い込みは良いものの、他社データ、或いは競合製品ユーザーのデータ収集には課題が残り、その収集方法に更なるアイデアが必要になってきます。そこで先ほど触れた、「新たなリサーチ概念と革新的手法の確立」が必要となってくるのです。

 別の観点から見ると、こういった時代だからこそマーケティングリサーチ管理者は優れたマーケティングセンスと共に、リサーチ全般の理論武装(技術)が求められます。インターネットの普及で簡単に在り物のデータを見つけ出す事が出来る時代、そして、インターネットリサーチの普及で「1億総リサーチャー現象」と云われるように、手軽になったがゆえに起こるリサーチデータ管理の質の低下に懸念を抱いていますが、リサーチの根底に流れる基本的な概念と技術は普遍と考えます。世の中に様々なデータが溢れ、「どのデータを信頼してビジネスを行えばよいのか?!」、経営判断に戸惑いが見られることも多くなると思われますが、溢れ出るデータをアクティブに、そしてプロフェッショナルにコントロールしながらマーケティング活動を支え続けていくリサーチの責務は改めて重いと考えます。


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